情報発信・ブログ
ムーンファクトリーはメディアの両刀使い
ムーンファクトリーがWeb専門の制作会社と思われている方は大勢いらっしゃると思います。でもそれは、当社が提供できるひとつの側面で、『まるっとサポート』というキャッチフレーズからもおわかりいただけるように、本当にさまざまなご相談に対応させていただいています。
Webサイトを核にしたデジタルメディア分野での実績はもちろんですが、カタログやパンフレット、DMやフライヤー、名刺や封筒といった、印刷物などの制作実績にもそれは表れています。
ネットメディアとオールドメディアを一本の線で結ぶ
当社にお寄せいただくご相談の中には、提供したい情報をまとめるのに一生懸命になるあまり、メディアの特性や利用者がどういった目的でメディアに接しているのかといった思い(今流行りの言葉では"インサイト"と言うようです)に目が行き届かない状況で企画が進んでいる残念なケースが少なくありません。
ネットメディアを筆頭に、印刷物・映像・広告・イベントなどといった、いくつもの情報発信の方法があり、それぞれに大切な役割や機能があります。ただ、オールドメディアと呼ばれることが一般的になってしまった印刷物やイベントには特有の制約があり、それらの機能をひとつの線につなぐのは難しい作業でした。
例えば、印刷物には文字数や配布方法、映像は視聴場所や環境、イベントには開催場所や日時といった制約があります。さらにそれぞれが点在していますから、各メディア同士の情報連携はプロの手による匠の技とそれを支えるコストが必要でしたよね。
そうした状況を一変させたのが、やっぱりネットメディアです。「想像できることは、必ず実現できる」というジュール・ヴェルヌの言葉がリアルに感じられるくらい、ネットの世界では、情報を調べるだけではなく、買い物、映画を見る、音楽を聞く、読書をする...できないことなんかありません。そんな情報ツールとしての存在感は増す一方です。
情報は連携してこそ見違えるようにイキイキとする
でも、本当にそれだけで十分なのかな...って思います。
例えば、混んで身動きできない電車でふと目にした広告、つい見てしまいませんか。「会社概要はネットを見てください」というよりも、素敵なデザインの冊子やセンスのいい名刺だと、はじめてお会いするお客さまとは話が弾んだりしますよね。手にしたカタログやDMで、商品やサービスの質感や世界感が伝わってきたりもします。
それなのに、大事な情報を利用者に確実に届け、ビジネスに貢献するはずの情報発信は、Webサイトとその情報の簡単な焼き直しだけで十分なのかな...と。「ネットの役割はコレとコレ、印刷カタログはコレを使って、ホームページのココに誘導しよう」ということがいくらでもできるのに...と、毎回のように思います。
商品説明や報告書、チラシやポスターも、Webサイトのデザインや情報と連携させつつ、それぞれの役割と構成をちょっと考えるだけで、情報の連携は見違えるようにイキイキとしてきます。情報がイキイキすることによって、利用者にとって非常に親切な情報設計が出来上がります。
そのためには少しだけテクニックが必要なんです。
オールドメディアに必要な「逆引きの完成図」
例えば、ネットメディアの制作プロセスと印刷物の制作プロセスは違いますよね。印刷メディアの場合は、印刷物の体裁(冊子・チラシ・ポスター・サイズ)や、配送方法なども分かっていると、紙の種類やページ数などの「完成図」が逆引きで見えてきます。
その完成図が想像できないまま作業を進めていくと、最後にページの辻褄(つじつま)が合わなくなったり、最終段階でやり直しといったことが発生してしまう可能性があります。ネットメディア専門の会社さんは逆引きの完成図を考えるノウハウが蓄積されていないため、そうした残念なケースが少なくないようです。
ネットメディアとオールドメディアでの情報展開を検討される場合は、発注先のコストやデザインだけではなく、「逆引きの完成図」のノウハウを持っているかどうかを見極めることもオススメします。