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起き上がりこぼし『彦麻呂』の秘密
安藤:こんにちは。デザインチーム3年目の安藤です。
永泉:こんにちは!ムーンブログに携わるのは春ぶり、ディレクターチーム1年目の永泉です!
安藤:今回は、ムーンファクトリーのあちこちにひっそりと"生息"している優しい顔をした黄色いアレについて、二人で探っていきます。
安藤 永泉
ムーンファクトリーに訪れた方をいの一番にお出迎えするのが誰か、皆さんはご存知ですか?受付係をしている社員?それとも、アポイントメントのある担当者?
いいえ、それは----
この人(?)です!
永泉:入社してから、ずっと気になっていたんです。これはいったい何だろう?なんで置いてあるんだろう?って。
安藤:通称"彦麻呂"くんですね。私も入りたての頃は、「ここにもいる......あそこにもいる......」と不思議に思っていたものでした。去年の春、オフィスを移転する前は、お手洗いの張り紙にも登場していたんですよ。
永泉:本当にどこにでもいるんですね!しかも名前まで......。あまりにも気になったので、私......調べちゃいました!
大調査!気になる正体は?
永泉:触ってみるとわかりますが、これ、起き上がり小法師なんですね。
安藤:そうですね。ちなみに室内にいる少し大きめのは、張り子の置物なんですよ。
起き上がり小法師とは......
福島県会津地方に古くから伝わる伝統工芸品で、地元ではあの「赤べこ」の次に馴染みのあるもの。会津地方では、「十日市」という毎年1月10日に行なわれる初市の縁日で購入し、一年間神棚などに飾るそうです。
何度倒しても起き上がることから、「七転八起」の精神が込められています。「無病息災」「家内安全」などの願をかけて買ったり、「家族が増えますように」という願いを込めて、家族の人数より1個多く買ったりする慣習があるそうです。
安藤:なるほど。意味を知ると、会社を守ってくれているようにも感じられて素敵ですね。ミニサイズなのもあって、ちょっとした愛嬌もありますし、ムーンにいらっしゃった方には、是非ひとつつきお試しいただきたいですね。つんつんと。
永泉:起き上がり小法師のそばには会社案内も置いてあるので、そちらも手に取っていただけたら嬉しいですね!
安藤:それにしても、どうして置くようになったのでしょうか。名前が彦麻呂くんだということだけは知っていますが、置かれた経緯はいまいち......。
永泉:ご安心ください。それもばっちり調査済みです!
彦麻呂がムーンの一員になったわけ
東日本大震災が起きた時、何かできないかと感じたスタッフが、復興支援として購入したことから彦麻呂とムーンファクトリーの繋がりは生まれました。被災地へ支援に赴いた際も常に一緒に連れて行ったと聞きました。 以来、福島を訪れる度に買ってきて、社内に少しずつ数が増えていったようです。
安藤:だから、こんなにたくさんあるんですね!仲間がどんどん増えていった、という感じがして、なんだか微笑ましいです。
永泉:名前についても、こんな由来があるそうです。
「彦麻呂」という名前については、その上品で柔らかい表情の印象から"はんなり"とした品の良さがある「麻呂」と社長の「梅澤元彦」の「彦」をかけ合わせて名付けられました。
安藤:鳥獣戯画のうさぎや蛙が目立ちますが、彦麻呂も充分トレードマークですよね。
「彦麻呂」に込められた思い
永泉:人の手から手へと渡ってくる中で、彦麻呂には大事なことが込められてきているんじゃないかという気がしますね。
直接的に自分に関係がなくとも、困っている誰かに手を差し伸べ、力になる。社員のそんな精神がきっかけでムーンファクトリーにやってきてからずっと、社内を見守り続けている彦麻呂。
ムーンファクトリーが大切にしている「ホスピタリティ」の精神もまた、困っているお客さまのために、お客さまが抱える問題と誠実に向き合い、おもてなしの心をもって力になるというもの。
もしかすると、彦麻呂にはそんなムーンファクトリーの空気や思いも、自然と宿っているかもしれません。
ムーンファクトリーのひとりひとりがその精神を忘れず、いつも活動していけるように。
今日も彦麻呂はオフィスの隅から、皆を見守っています。