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3Dデザインがデザインチームにやってきた!

当社のデザインチームが最も得意とするところは、様々な技術に合わせた柔軟な対応で、どのような技術トレンドに対しても最適なUIUXで、お客さまのご要望にお応えできる点にあります。

ここ数年は、メタバース(仮想現実空間)への注目度の高まりもあり、3Dへの制作ニーズが顕在化してきました。これまでは、3D=アニメやゲームの世界と考える傾向にありましたが、近い将来、B2Bマーケットでも3Dデザインの存在感が高まってくると考えています。

そこで今回は、メタバースを題材に、デザイナーがどうやって3Dを作成するのかを説明します。

メタバースを構成するのは以下の3つです。

  • 仮想空間
    メタバースの基盤となるものであり、ユーザーがアクセスをして交流をする場です。
  • アイテム
    仮想空間に配置される物体のことを指します。
  • アバター
    ユーザーの分身です。アバターを操作して、メタバース空間内を移動します。

デザイナーは主に、仮想空間やそこに設置するアイテムとアバターのデザイン、そしてそのデザインに立体感をだすための「モデリング」を行います。

アバターやテクスチャのデザイン

illustratorでアバターの素材となる絵を描き起こします。
絵に色彩や質感を与える「テクスチャ」も同時に作成します。

モデリングをする

3Dは、立体の表面を形作る「ポリゴン」の数の多さや動かす量でデータの読み込み速度が変わります。仮想空間の動きが悪くなることを避けるため、ポリゴンとテクスチャの数を計算しながら作成します。

アバターの作成

アバターは次の手順で作成します。

ブレンダーで作成したアバターの絵

  1. illustratorでアバターのイラストを作成
  2. 3Dアニメーションを作成するBlenderでイラストを読み込む(テクスチャに変換)
  3. 立体的なポリゴンに貼り付け

身体の可動領域を増やせば増やすほど、「ボーン」と言われる骨組みを作る必要やテクスチャを増やすことになります。イラストを描く技術やBlenderの中で立体に貼り付ける技術が必要になってきます。

部屋の作成

部屋は複雑な形をしていますが、基本型は立方体の空間です。立方体を重ねたり、凹みを入れたり、粘土のように形を変形させ作成していきます。拡張機能(アドオン)を使うことで、壁や天井や階段、窓などを簡単に作ることもできます。
※部屋の作成をする時は、建築の構造なども知っておいた方がスムーズです。

ブレンダーで作成した部屋の図

アイテムの作成や配置

商用で利用可能な素材が多く用意されていますが、部屋全体の統一を出すのであれば一から作成することをおすすめします。
仮想空間ならではの重力の無視や現実では存在しない物体の配置も面白さの醍醐味です。固定概念にとらわれない自由な発想が大事です。

ブレンダーで作成したアイテムを配置して装飾した部屋の図①

ブレンダーで作成したアイテムを配置して装飾した部屋の図②

モデリングが終わったら

レンダリングをします。専門的に言うと、完成形をレンダーエンジンである『Cycles』で確認します。作成中は膨大なポリゴンを簡易表示している状態のため、実際の光や質感、動きなどが確認できます。
とても重いのでスペックがないPCだと正しく表示されない可能性があります。

ここまでできたら、プログラム担当者にデータを渡してメタバースプラットフォームにアップロードしてもらいます。

注意点

  • メタバースプラットフォームによって、Blenderアドオンがうまく反映されない
  • 見せたい場所のライティング技術が必要
  • 複数の小物のテイスト統一
  • UI/UXはプラットフォームに準ずる

まとめ

3Dデザインは、使用するツールがWebサイト制作とは勝手が違うものの、基礎のデザイン知識は生きてくることを実感しています。専門用語が多いため難しそうな印象はありますが、挑戦しがいのある分野です。

メタバースがどのようなビジネスモデルを構築するかについては、世界のどの企業も「解」を出し切れていません。

ただ、3Dはこれからますます重要性が認識され、B2Bマーケットで一定の役割を担っていくものと当社は確信しています。その時、3Dを生かすためのUI/UXはどうあるべきか。
その最適解を求めて、ムーンファクトリーのデザインチームは、これからも挑戦し続けます。

3Dデザインが気になる方は是非お問い合わせを

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Instagramでは、デザインチームが3Dモデリングに挑戦した様子もご紹介しています。

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