ECの常識が変わる!「TikTok Shop」が切り拓く新時代の購買体験

2025.05.27

#IT TRENDS

日本国内のB2C向けEC市場は、ここ数年で24兆円を超える規模へと拡大しています。日々の暮らしに電子取引が浸透する中、2025年6月から、TikTokが新たなEC機能「TikTok Shop」を本格的に始動し、業界内外から注目を集めています。

今回は、「TikTok Shop」の機能や利用方法に加え、EC構築・運用を支援するムーンファクトリーが提供する関連サービスについてもご紹介します。

Editing by Hiraizumi Yuka

SNS+ECという新形態「TikTok Shop」

TikTokは日本国内でのアクティブユーザー数が3,300万人を超え、X(旧Twitter)やInstagramと並ぶ人気のSNSとして定着しています。そのTikTokアプリ内において、ショート動画やライブ配信を視聴しながら、その場で商品を購入できる新機能「TikTok Shop」の提供が、日本でも始まることになりました。

ライブ配信を見ながら購入までがシームレスに完結できる点、さらに企業だけでなく個人でも出店が可能な点から、新たな販促・集客手段として注目を集めています。 この機能は、すでに中国、シンガポール、ベトナムといったアジア圏、さらに米国や英国でも展開が進んでおり、動画と通じたショッピングが日常の一部として浸透しつつあります。

スマホを操作する女性の写真

従来のEC連携との大きな違い

従来のInstagramにおけるEC連携では、投稿やストーリーズに商品タグを付け、外部ECサイトへ誘導する形が一般的でした。一方で、TikTok Shopでは、アプリ内で商品選択から決済までを完結できる「アプリ内購入型EC」が採用されています。これにより、視聴から購入までの導線が短くなり、購買行動を喚起しやすいのが大きな特徴。さらに、映像によってリアルな情報を届けることができ、顧客体験の向上と、スムーズな購入導線による機会損失の防止が期待されます。

TikTok ShopとShowcaseの違い

TikTok Shopの導入により、TikTokアカウントを持つユーザーは、商品購入者としてだけでなく、販売者としても活躍できるようになります。また、クリエイターとして「Showcase」機能を活用し、商品を紹介することも可能になります。

TikTok Shopとは

TikTok Shopを開設すると、販売者として商品を登録・販売でき、プロフィール上にShopへのリンクが表示され、各種設定も行えます。
さらに、販売者はクリエイターに販売権限を付与することができ、代わりに商品を紹介・販売してもらうといったコラボレーションも可能になります。

Showcaseとは

Showcaseでは、クリエイターが自身の好みに合った商品を追加し、それらが購入されると報酬を得られる仕組みとなっています。また、紹介した商品を「お気に入り商品リスト」としてまとめておくこともでき、動画やライブ配信と連動した商品紹介が可能です。 これは日本でも一般的なアフィリエイターに近い仕組みといえるでしょう。
※Showcase機能はTikTok Shopを開設していなくても利用可能です。

クリエイターの収益化を支援するShowcase機能

このShowcase 機能によって、販売者とクリエイター双方のプロフィールページにショッピングバッグのアイコンが表示されます。ユーザーはそのアイコンを通じて、ブランドやクリエイターが紹介している商品を手軽にチェック・購入できるようになります。

さらに、TikTok Shopの導入によって、自然な形でクリエイターが商品を紹介する流れが生まれ、UGC(口コミ)を活用した販売が、ほぼ自動的に実現できるようになります。
※こちらの情報は海外での実装機能をもとにまとめたものです。

目的に応じて使い分けられる4つの販売スタイル

TikTok Shopでは、Showcase以外にも複数の販売方法が用意されています。

プロダクトショーケース(商品一覧)

販売者のプロフィールページ上に、登録した商品が一覧で表示され、ユーザーはそこから直接商品を閲覧・購入することができます。

カート付きショート動画

動画に商品リンク(ショッピングタグ)を設置し、視聴者は気になる商品をその場でタップし、購入まで進むことができます。

ライブコマース(ライブ配信販売)

リアルタイムのライブ配信中に商品を紹介し、視聴者からの質問に答えながら販売が行えます。視聴者との双方向のやりとりにより、より高いエンゲージメントが期待されます。

ショップタブ

TikTokアプリ内のナビゲーションに「ショップ」タブが追加され、ユーザーはそこから商品を探したり、話題の商品をチェックすることが可能になります。

ライブコマースを見る女性の写真

なお、パソコンからのライブ配信を行う場合は、「TikTok LIVE Studio」の利用が想定されますが、フォロワー1,000人以上、アカウント開設から30日以上経過、過去180日間で25分以上のライブ配信実績が必要などの条件が設けられています。※これらの条件は、日本版導入にあたり条件が変更される可能性があります。

販売チャネルの1つとなりえるTikTok Shop

このように、TikTok Shopはショート動画とECを融合させた新たな販売チャネルとして、大きな可能性を秘めています。ビジネス活用を検討されている方は、TikTokアカウントの早期開設と準備が重要となります。また現在Instagramでも、Meta社が開発する「Checkout with Instagram」というアプリ内決済機能を米国で展開しており、動画を活用した販売戦略は他のプラットフォームにも広がりを見せています。今後、SNSが「次世代の販売チャネル」として、ますますその存在感を高めていくことが予測されます。

私たちムーンファクトリーでは、様々なASPを使ったECサービスの設定から運用支援、そして購入を促進する戦略的な動画コンテンツの作成等もお手伝いをしています。TikTok Shopを活用し、効果的な消費者体験を生み出しましょう! 次のステップとして、まずはTikTokの開設、動画のコンテンツの作成・運用を試してみませんか?

初期設定からコンテンツ戦略まで支援します

ムーンファクトリーでは、TikTokアカウントの新規開設から運用支援、コンテンツ戦略まで行っています。

TikTokアカウントの設定・運用支援

アカウントの開設を行い、運用方針に沿って動画配信のコンテンツ戦略を行います。

ショート動画制作

UGCなどを活用した訴求力の高いショート動画の企画・編集を支援します。

TikTok Shopの導入サポート

利用規約などに基づいたショップの開設サポートを行います。運用後についてもPDCAを回しながら、再生回数やいいね数によって改善していきます。

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